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2003年12月27日
8:07a.m.岡山駅発『のぞみ2号』に乗りヴェネツィアに向けて岡山を出発。9:16a.m.新大阪発『はるか13号』に乗り継ぎ午前10時過ぎには関西国際空港に着いた。サムソナイトは予め空港へ宅配便で送っているので持っている物は手荷物だけである。手荷物といってもカメラ3台と折たたみ傘を入れているので重い。サムソナイトを宅配会社のカウンターで受け取った後、指定された中央団体受付カウンターのリバティーツアーで航空券を受け取る。一人でも代理店を通すと団体のカウンターに行くようになるのかと思いつつ、早めにチェックインをして窓側の席にしようと思ってエアー・フランスのカウンターに向かった。搭乗するフライトナンバー『AF291』を探し当てた時、同時に制服を着たお兄さんがこちらに歩み寄ってきた。申し訳なさそうに『AF291便にご搭乗ですか?』と尋ねてきた。なんでそんなこと聞くのかなと思いながらうなずくと、制服のお兄さん『申し訳ございません。オーバーブッキングです。』と言うではないか。え?これから先どうなるんだ?ヴェネツィアに無事行けるのか?他の航空機になるのか?いや、キャンセル待ちで取れたんだから出国出来なくなるのか?一瞬にしていろいろ思いを巡らした。時間にしてほんの2〜3秒のことだが長い時間に感じた。『オーバーブッキングでシートが不足するようなら、1便遅らせて下さい。ご協力いただければ謝礼を出します。』と言うのだ。このパターンは旅行していて初めてだなぁ。少し考えて協力することにした。協力すると言うことは最後にチェックインすると言うことだ。実際に1便遅らせると謝礼の額も大きくなることも言っていたので、1便遅らせても良いなと思ったが、無事、AF291便にチェックインすることが出来た。
丁度正午、出国した。搭乗ゲートは44番。パリ経由ヴェネツィアへのフライトなので、てっきり北ウィングと思い込みそちらに走ったが搭乗ゲートの番号が見あたら無い。出発時刻は刻々と迫っている。この時はかなり焦った。パイロットらしき制服を着た人に思わず44番って何処ですか?って尋ねた。答えは簡単。『あ、南ウイングですね、44番ゲートは。』なに!?南ウイングか!道理で搭乗口が見当たらない訳だ。重いカメラの入った手荷物を持って走るのは辛い。よく考えたら腰痛持ちだぞ、わたしは。無事にエアー・フランス AF291(A330)AF291便に搭乗したが、今度は隣のシートに座っていた女性にあきれることになる。
AF291便はエアバスのA330。見事満席である。ほぼ定刻の12時45分に動き出した。シャルル・ド・ゴール空港迄の飛行時間は13時間30分を予定とのこと。飛行距離は約9,600万km。平行飛行になと機内食が配られいつものように機内食を写真に撮る。その頃には隣の女性はワインを何本か空けている。機内食で何やらフランス語でアテンダントに注文?文句ロシアの陸地にさしかかったところ?をつけている。食事が終わったと思ったら今度はカップヌードルを食べている。テーブルには新しいワイン。見ているだけでこっちもたくさん飲んだ気になる。食べて飲んで落ち着いたら今度は足を前のシートの上に放り出しくつろいで寝始めた。何なんだ?この人は?飛行中目の前のシートに取り付けられたモニターで飛行速度を見ていたが速度を見てどうもゆっくり飛んでいるようだった。まぁ、トランジットに余裕をみているので少々遅れることは気にもしていなかったが、着陸態勢に入ると、『当機は予定の到着時刻より遅れており既に乗り継ぎに困難な状況にあります』と機内アナウンスがあった。トランジットに十分時間を割いていて良かった。シャルル・ド・ゴール空港ではトランジットのためターミナル2Eからターミナル2Fへ移動。案内表示に従って移動すると30分弱で移動出来る。歩くのが早いともっと短時間で済む。心配していたトランジットの移動は難なく出来た。時間が余っているので免税店で頼まれていた香水を購入。その後椅子に座っているとトランジットに失敗したという二人連れの日本人女性に『ターミナル2Eから来られましたよね?どちらへ行かれるのですか?』と声をかけられた。ヴェネツィアへ行くと答えたら思っていた答えと違ったのだろうと思うが、乗り継ぎする飛行機が発った後シャルル・ド・ゴール空港シャルル・ド・ゴール空港に着いたようである。『こんな時はどうしたら良いんですか?』と泣きそうである。そうだろうなぁ、日本を出て既に14時間。現地時間でも夜7時半。夜が更けるばかり。ツアーなら添乗員がすべて対応するけど二人で旅行しているとのことなので自力で対応しなければならない。彼女達にトランジットカウンターへ行くように言った。重い手荷物を持って関空で走っていた為、椅子に座ると根が生えてしまい動く元気が無くなっていた。だから付いて行かず、トランジットカウンターでクレームを言うか泣きつくように提言してあげた。大丈夫だったのかなぁ。そのご無事に旅を続けたかな?
ヴェネツィア行きのAF9844便の搭乗は30分遅れで始まった。機体はアリタリア航空機でMD80。席は2列なので広くて快適。搭乗開始は遅れたが乗り込む人数が少ないので21:10p.m.には動き出した。
約1時間45分のフライトでヴェネツィアのマルコ・ポーロ空港に着いた。案内板の指示に従いバスのチケット売り場へ行き、ローマ広場迄行くシャトルバスのチケットを購入。チケットを渡されるときブルーバスと言われたから、『ブルーバス』と言えばすぐに分かってもらえるようだ。これは覚えておいて帰国する時はブルーバスと言ってみよう。チケットを購入するとき役に立ちそう。ちなみにバスは文字通り青色で前面上部にはヴェネツィア・エクスプレスと表示があった。料金は3ユーロ、乗り場は1番。ローマ広場迄所要時間約20分で着くと23:50p.m.になっていた。結構スピード出しているようだった。広場に着いた時には傘をさすほどではないが、小雨が降っていた。
ローマ広場からは夜間ヴァポレットに乗る。乗り場は『N』が目印で、N線は82番線の夜間版。本数は少ないが深夜も走行している。深夜はチケットローマ広場のヴァポレット乗場売り場が閉まっているので、ヴァポレットに乗船後係員から1回券を購入。1回券は5ユーロで割高だが時間券は明日の朝買うことにして今日はもう寝るだけだから1回券にした。この時から時間券にしておいてもよかったと後になって思った。乗船する時に不安だったのでリアルトに止まるかどうかと方向はこれで良いのかも尋ねて乗った。夜間ヴァポレットで5駅乗りリアルトで下船。ホテル・リアルトは駅の斜め前なのですぐに分かった。チェックインも深夜になることを予め代理店からホテルに伝えていてもらったのでスムーズだった。部屋に入ると崩れるようにベッドに横になった。岡山駅を出てから23時間半、長い一日だった。

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