12月27日

12月28日

12月29日

12月30日

12月31日

 1月 1日

 1月 2日

 1月 3日

2003年12月28日
起床5:50a.m. 昨夜雨が降っていたので天候が気になり窓を開けてみたが、暗くて天気がどうなのか判断出来ない。外は中庭のような感じでカナル・グランデ側には面していないことはすぐに分かった。ガイドブックにはカナル・グランデに面した部屋は同クラスの部屋と比べ25ユーロほど高くなると書いてある。まぁ、部屋に籠る時間が短くなっていいかな、と自分を納得させた。朝食の始まる7:30a.m.迄は自分の立てた予定表とガイドブックを見てワクワクしながら時を過ごす。朝食を軽く済ませ部屋でカメラやフィルムの用意をしていると鐘の音が響いてきた。8:00a.m.である。鐘が時報代わりになるのは異国情緒たっぷりな気にさせる。
午前9時前、行動開始。曇っていたが雨は降っていなかった。リアルト橋傘をバッグにいれてリアルト橋の近くを少し歩いたが、ヴァポレットのリアルト駅に戻り72時間券(3日券)を買った。先ずはサン・マルコ広場へ行ってみようとヴァポレットに乗船した。ところが各駅停車のヴァポレットで反対向きに乗ってしまった。だからサン・マルコ広場まですごく時間がかかってしまう。まぁ、集合時間がある訳でなく焦る必要もない。
ヴァポレット乗り場は各駅停車の1番線と急行(と言うのかな?)の82番線とでは乗り場が違うことがあるし、進行方向で乗り場が違う駅がある。乗船駅と降船駅とで場所が違う駅もあった。そんな時は船の係員があっちだとかこっちだとか言ってくれる。
サンヴァポレットの甲板から見るリベルタ橋タ・ルチア駅(鉄道)の前のフェロービアを過ぎると客の流れが反対になるので、ヴァポレットにはほとんど人が居なくなる。そこで、甲板の前部にある席に腰をかけた。吹く風は冷たく震えながらカメラを構えていた。ヴァポレットの操舵室では乗務員が寒いのによく前に居るなというような顔をするので親指を立てて笑ってみせた。痩せ我慢である。ヴァポレットザッテレ海岸通がザッテレ駅に近づいた時、ザッテレ駅の近くにスーパーマーケットがあるとガイドブックに書いてあったのを思い出し、予定を変更しザッテレで降りることにした。既に時刻は午前10時半。歩いていればサン・マルコ広場に着いてウロウロ歩き回っているはず。ザッテレ海岸通は夏は人で賑わうのだろうが、曇っていて息が白くなるくらい肌寒いので人はまばらだった。サルート方面に歩きながらスーパーを探したが見当たらない。約30分かけてサンタ・マリ
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
ア・デッラ・サルーテ教会迄歩いた。(わたしは歩くのが遅い方だから時間的には当てにならない、念のため。)教会の外観を撮ってサルーテ駅からサン・マルコまでヴァポレットで移動しサン・マルコ広場へ向かった。広場は鳩がたくさん群がっていて人も多く活気があってそこに居るだけで気持ち良い。残りの滞在日に晴れることを期待して今日は鐘楼に上らず他の場所を散策してアカデミア橋みることにした。サン・マルコからアカデミア迄ヴァポレットに乗り移動した。木製のアカデミア橋の上からサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を写真に撮ったりして暫く眺めた後サント・ステファーノ広場を突き切り、まだ午後2時前のことだがホテルに一度歩いて戻った。チェックインした時には気付かなかったが、フロントロビーの片隅、エレベーターの横の奥まった角に端末が2台あるのが目に入った。荷物を部屋に置いた後フロントへ行き、端末を自由に使って良いのか尋ねたら、自由に使って良いし料金も要らないと言われた。これはいい!早速インターネットに接続し15分間自分のサイトのBBSやリンク先のサイトを訪問した。ホットメールを利用し何人かにメールも送信しておいた。その後部屋にまた帰り休憩。肩から下げていたバッグにはカメラ2台と重い望遠レンズそれに折りたたみ傘が入っていたため肩も足も痛い。
午後3時45分行動再開。バッグが重いので少し軽くしようと傘を出してロビーに降りた。その時、外を歩く人が傘をさしている光景を見て、雨が降り始めたことに気付いた。外に出るのがおっくうに感じたが、傘を取りに戻って魚市場へ出かけた。
魚市場は朝のうちが活気があるというのはガイドブックで読んでいたが、行けば何かあるだろうと思いリアルト橋を渡って歩いて行った。雨が降っているにもかかわらず土産屋が立ち並ぶリアルト橋の上は傘が邪魔になるほど結構人の往来があった。傘をささずに歩く人が多いのには驚いた。
魚市場に着くと何も無い。ただの広場になっていた。次は午前中それも10時迄には来てみなければと反省しその辺りをウロウロした。ウロウロしている間何度か行く手を運河に遮られ運河に突き当たった路地た。意識していた訳ではないが、トラゲット乗り場に偶然出たら丁度人が乗るところだった。その光景を暫く見ていた。トラゲット〜魚市場の近くにてトラゲットは現地の人々の足となっている。見ていると立ったまま運河を渡って行った。これもヴェネツィアならではの光景で妙に感心した。リアルト橋を渡りヴァポレットのリアルト駅に戻り進行方向を間違えないようにして急行?の82番のヴァポレットでサン・マルコ広場へ行った夕方のサン・マルコ広場。時刻は午後5時。あまり人も居ない。雨が降って寒いし暗い。布の靴は水溜まりを踏んでつま先から感覚がなくなってきている。濡れた地面の石に店の照明が乱反射しているサン・マルコ広場に見とれていたが、寒いのと、冷たいのとで長居をせずメルチェリエ通りを歩いてホテルに戻った。
メルチェリエ通りはリアルト橋の近くのサン・バルトロミオ広場からサン・マルコ広場の時メルチェリエ通り(だと思います)計塔を結ぶ賑やかな通りで、しゃれたブティックやバール、土産物屋が立ち並ぶ。でも、この時は人通りが少なかった。傘をさして歩いていると、前方から男2人女1人の3人連れが近づいてきて一人の男が馴れ馴れしく日本人か?と言って握手をしてきた。妙なシチュエーションだとすぐに感じた。女は日本好きですとかなんとか言って私の気を向けようとしているなと思ったら残る一人の男がポケットのファスナーを開けようとしている。あいにく開けようとしているポケットはカメラマンジャケットでファスナーが回り込んでいて開けるのにうまくいかなかったみたいで、何も盗られず被害は無かったが、一人歩きは気をつけなければならないと改めて感じた。
ホテルに戻ったのは午後5時15分。濡れた靴下は熱湯で消毒して洗い干した。熱湯消毒したのには訳がある。道に犬の糞が多かったので水溜まりを踏むと雑菌がいろいろ着いていると想像出来るからだ。滞在中、この熱湯消毒、ホテルに帰って度々することになるとはこの時は思ってもいなかった。

          back index next