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2003年12月31日
起床5:15a.m.いよいよ今日はカウントダウン。天気が気になって窓を開けると雨音が聞こえる。今日も雨、しかも結構降っているようだ。ショックである。晴れなくても良いから、せめて雨が止んでほしい。7:40a.m.一階に下りて朝食をとった。
8:50a.m.行動開始。ホテルを出る頃には幸運にも雨は霧雨状態。カメラと傘をバッグに詰め込んで、先ずはリアルト駅でヴァポレットの72時間券を買う。48時間券があれば、それを買うのだが、あいにくカナル・グランデを行き交うヴァポレットは1回券(5ユーロ)、24時間券(10.5ユーロ)、72時間券(22ユーロ)なので72時間券を買うことにした。リアルト駅でチケットを買うと時間の刻印された物を渡されるのでチケットを刻印機に差し込む必要は無いが、タバコ屋で買った場合は刻印しなければならない。
リアルト橋を渡り魚市場野菜市場へ行く。橋を渡っているとアーチ状の橋の階段を業者が荷物を運んでいる光景に出リアルト橋にて会った。ご苦労様なことである。物価が高いのは観光都市な上に、こうした人件費の為かもしれないと勝手に解釈。それにしてもかなりの労働力だと思う。市場では買いもしないの野菜市場にてに店先で写真を撮り歩き店の人にとっては邪魔だったかもしれない。
市場からリアルト駅に戻り、ヴァポレットに乗りサン・マルコ広場へ移動することにした。終点を見ずに乗ったヴァポレットはサン・マルコ駅の手前のヴァラレッソ止まりだった。人気のハリーズ・バーが目に留まったが中には入らず、サン・ザカリア教会へ直行した。地図で見るとサン・マルコ寺院の裏から通じる道の方が太かったが、スキアヴォーニ河岸の細い路地から行くことにした。これが失敗だった。その細い路地の入り口が分からず迷ってサン・ザッカリア教会にたどり着く迄に時間がかかった。
午前9サン・ザッカリア教会時50分サン・ザッカリア教会に着いて教会の中に入った。この中は暗かった。目が慣れてくると壁一面に絵画が描かれているのが分かったが、暗くて写真に撮れない。他の観光客がコインを入れて絵画が照らし出されたところを後ろから写真に撮ったが、壁一面に描かれた絵画も撮りたかった。
その後、サン・マルコ寺院の裏に通じる道を歩いてサン・マルコ広場に移動した。広場で寺院を見上げてバルコニーに上がっていなかったので上がりたくなった。高所恐怖症だが、”お上りさん”なのである。バルコニーに上がる入り口を探して歩いたが見当たらない。ガイドブックを取り出バルコニー/サン・マルコ寺院し読むと正面玄関廊右側の階段を上ると書いてあったので、その階段を上り博物館に入りそこからバルコニーに出た。てっきり無料だろうと思っていたら、3ユーロ要った。屋根は雨で濡れているので滑らないように用心して端から端迄歩いて広場を見下ろした。滑ってカメラを壊したら撮ることできなくなるから。
バルコニーを降りた後は今度はドッカーレ宮殿に入った。宮殿に入るのに黄金階段を上るが、階段の天井は金で覆われて贅沢だ。階段を撮ろうとカメラを構えていると、人の通行を遮断したつもりは無かったのだが、後に続く人が待ってくれた。宮殿の中は撮影禁止。部屋の壁も天井も絵画で埋め尽くされていた。天井に描かれた絵を見ていると首が痛くなる。でも、立派なものだ。
午後1時20分、濡れた靴下を履き替えるためメルチェリエ通りを歩いて一度ホテルに戻った。1時間半ほど休憩。部屋で洗濯して、ラーメン食べてくつろいだ。
13:20p.m.行動再開。デジカメと超広角を着けたカメラの2台だけ持って出かけた。ヴァポレットでサルーテ駅迄移動し、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会へ入った。薄日がさすような天気になっていたので教会の中が今迄と比べると明らかに明るい。
今日は夕焼けが撮れるかもしれないと思い、ヴァポレットでヴァラレッソに移り、海岸沿いをサン・マルコ方面に移動しながら何処で夕焼けを撮ろうかと場所を探したが、良い場所が無い。サン・マルコサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会〜アカデミア橋より駅からアカデミアにヴァポレットで移動し、アカデミア橋の上からサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を撮ることにして夕焼けを待った。ほんの少し雲がピンクに焼けただけで終わってしまった。残念。
午後5時過ぎ、リアルト迄ヴァポレットで戻り、帰国する日が近づいてきたので、それ以降はリアルト橋周辺でリアルト橋の夜景土産探し。午後5時半には辺りは真っ黒になる。リアルト橋には照明が当てられていて奇麗。土産を買ってホテルに戻ると午後6時。雨が上がったので靴下が濡れていない。とても快適。それに軽装備で出かけていたので疲れ方も軽い。カウントダウンはデジカメのムービーで撮ろうと決めていたので、ニッケル水素電池を充電した。午後11時、ホテルを出てサン・マルコ広場へ行こうとホテルの前のリアルト駅からヴァポレットに乗り込んだ。が、また逆向きに乗ってしまったので、フェローヴィアで乗り直した。乗りなおしたヴァポレットはリアルト止まり。早く行きたいのにと思いながら次ぎに来るヴァポレットを待たずメルチェリエ通りを歩いてサン・マルコ広場へ向かった。持っていたのはデジカメだけだったので歩いて行く気になった。15分くらいも歩けばサン・マルコ広場に着く。ヴァポレットはS字型に曲がった運河を行くので、時間的また距離的に言うと歩いた方が近くて早い。
サン・マルコ広場に着いたのは午後11時40分を過ぎた頃で、既に広場は人でいっぱいになっていた。サン・マルコ広場で年末のカウント・ダウンを体験。広い広場に人がぎっしりと押しかけていた。シャンパンを持った人や爆竹、花火で盛り上がっている人が居ないところを探した。空には大きな花火が上がり地上では爆竹が破裂している。四方を建物で囲まれ地面は石だから爆竹の音がすごく大きいし空気の振動も感じる。すごいどんちゃん騒ぎの中、デジカメの動画機能を使って辺りの様子を収録。気の早い人が開けたシャンパンのコルクが頭上から降ってくる。歓声もすごくて叫び声があちらこちらで聞こえる。
そしていよいよ0時を迎えるとクライマックスを迎える。ゴーン、ゴーンと鐘の音が鳴り響き始めると、もう感動!こんなに活気あるカウントダウンは初めてだったから、録画しながら鳥肌が立つくらい感動していた。0時10分を過ぎる頃から騒ぎは加熱していき、人が空いてきた場所に次々と爆竹が投げ込まれる。時々近いところに爆竹が転がってきてその破裂音に驚いたが、飲みかけのシャカウントダウンの終わったサン・マルコ広場ンパンの瓶を投げて割って騒いでいるのにも驚いた。これって誰が後片付けするんでしょうかね?ナポレオンがかつて世界で一番美しいと言ったサン・マルコ広場は爆竹と花火のカスや瓶の破片が散乱している。
0時半前には人の数が減り始めたので、わたしもサン・マルコ広場を後にした。通り慣れたメルチェリエ通りを歩けば良かったのだが、3月22日通りを歩いて少し大回りして余韻に浸りながらホテルに戻ろうとしたら道に迷った。アカデミア駅に出たのでヴァポレットを待ったが、夜間なのでなかなか来ない。時折来るのは水上タクシーだが料金が高いので諦めて歩いて帰ることにした。水の都の夜風は結構身に凍みる。何処をどう歩いたのか定かではないが、部屋に戻ったのは午前2時を過ぎていた。治安が良さそうといっても、こんな時間になると一人歩きをしていて少し不安にかられた。

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