12月 7日 | 12月 7日
朝5時半に車で家を出発した。市内で一緒に旅行するメンバーを車に乗せて、 山陽インターチェンジから高速道路に入り関西国際空港へと向かった。 空港に着いたのはほとんど午前10時になる頃。関西国際空港へ車で乗り入れたのはわたしにとって初めてのことだ。 前もって旅行代理店で、わたしは橋の通行料金とセットになった9泊10日のクーポン券を買っておいた。その料金は19,000円だった。帰国して駐車場を出る時にもこのクーポン券は必要になる。
わたしたちが搭乗する機体はアリタリア航空AZ795便で、AM12:30発。出国前に、為替レートは悪いが空港の中で、リラに両替をしておく。搭乗ゲートを出たのが12時前。飛行機は定刻通りに離陸した。離陸後1時間経った時に先ず1回目の機内食を出された。わたしはアリタリア航空の機内食は好きだ。それから5時間が経った時に今度は、おにぎりが1個出て来た。おやつか?窓のブラインドを上げて外を眺めてみたが暗くて視界が悪い。それでも地上は雪で覆われているようだ。それもそのはず、シベリアの上空だ。外気温度はマイナス60℃前後と機内のモニターに表示されていた。だから窓際のシートの端は冷たい。仮眠をとってはいるものの、機内から朝日に染まる真っ青な空が見たくて時折窓のブラインドを上げて外を見る。すると、離陸後8時間経った頃だが、空が虹色に染まっていた 。とても綺麗である。思わずカメラを出してシャッターを押した。機内のほとんどの客は寝ている。ちょっと得した気分だ、なんと単純。おにぎりが出てから5時間経つと2回目の機内食が出る。椅子に座ったままだから、ブロイラーにでもなったような気分だ。飛行機がイタリアの上空に入る頃には、夜が明けアルプスの山々が美しく見えてくる。約12時間飛行した後、機体はミラノのマルペンサ空港に無事着陸した。時差が8時間あるので、今日一日はとても長い。 空港に降り立った時刻は午後5時頃(現地時間)のことだ。荷物を引き取り、われわれはマルペンサ・エクスプレスに乗りマルペンサ空港からミラノ市内へ移動した。マルペンサ・エクスプレスは空港とミラノ市内のノルド駅を約40分で結ぶ直通列車だ。客車は2階建てだ。乗り込む時に先ず客車の階段にびっくりした。階段の勾配がきついのだ。重いケースを運び入れるのに力が要る。ノルド駅に着いた時は夕方7時で、もう暗くなっている。ノルド駅からは地下鉄カドルナ駅に連絡、泊まるホテルの近くのコルドゥージオ駅まで地下鉄に乗り移動した。乗車券は自動販売機で買ったが、はじめは買い方が分からずに苦労した。他の人が買う様子を観察して、見様見真似で行き先ボタンを押した。ここで注意が必要なのは、大きなケースには別に料金がかかるということだ。一人で二人用の料金を払わなければいけない。地下鉄の駅からは近かったのだが、道がよく分からず、通りかかった女性に地図を見ながら現在地を聞いた。地図を頼りにわれわれがホテルに着いたのは午後8時前。関空を出て実に15時間、飛行距離は9,626キロ、長旅だ。でも、ヨーロッパはやめられませんね。 ホテルに荷物を置いて身軽になって夕食にドーモ方面に出かけた。これと言った目当てのレストランが有ったわけじゃ無いが、ドーモまで出れば店があるだろうと考えた。ドーモの夜景を撮りに出た訳じゃ無いが綺麗だったので、わたしはデジカメを柱に押しあててパチリと撮った。ガレリア近くで適当に店を見つけて入ったのが午後9時半。順番待ちの番がきても、『もう少し、もう少し』とそれでもまだ待たされた。やっとテーブルについたが、隣のテーブルの現地の人のおしゃべりと食の多さに驚き、呆れながらの食事になった。 |